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天山

Posted on | 1月 4, 2014 | No Comments

 

2014 0101

地元佐賀の山、天山に登ってきました。

父と、母校の小学校の先生方と父兄方。

といっても現行の方々なのでもちろん初対面。

 

目的はもちろん初日の出を拝むため。

小学校の頃、学校行事で登った記憶はあるけれど、

真冬の山に登るのはこれが初めて。

当たり前だが真夜中の山道は真っ暗闇。

道は比較的整ってはいるがコンクリートで固められている訳でもなく、当然ところどころ

道無き道に遭遇する。

 

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ヘッドライトをつけ、前方に遅れをとらないよう、急ぎ足で、だができるだけ慎重に歩みをすすめる。

普段山登りなんてしないものだから道具は何一つ持っていなかったし、とりあえず寒さをしのげるようたくさん着込めばなんとかなるだろうと思って挑もうとしていたが、

そこはここ数年幾ヶ所か登っている父がトレッキングシューズや、本格的な防寒着、ヘッドライトにストックと呼ばれる山登り用の杖を用意してくれていた。

何を大げさな。と少し思ったが、思った以上に活躍してくれた。

というより正直無かったら数倍は過酷だっただろうし、こうやって文章に起こすことすら考えたくない体験だったのではないかと思う。

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登りの最中はじっくり写真を撮る暇なんてもちろんなかった。

本当は頂上付近から後ろを振り返った時の景色がすごく綺麗だったのだが

そんな余裕はみじんも無く、すぐに前をみて歩きだした。

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頂。

あたりは暗い。だが空の下から少しづつ明るくなっていっているのがわかった。

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不運にも光が昇っていくのを遮るように雲がおおきく広がっていった。

残念がる僕の隣で、「去年も一昨年も拝めんかったさ。でもいい一年やったけん今年もよかろー」

と一緒に登ってきた女性が楽観的に笑った。

 

そして皆、ここからが本番とばかりにテキパキとテントを組み立て、すぐさま宴が始まった。

お約束のカップラーメンに、日本酒、珈琲。つまみ各種に七福神の人形焼き。

大人の遠足。

いかフライの良い焼き加減を必死でマスターしようと奮闘する姿は子供のそれよりもあれかも。

だけど時折話が、学校の話に及ぶと、父であり、母であり、教師であり。

学校のこと地域の事、そして子供たちの事。

自分がかつて6年間通った学校のことだからか嬉しくなったし、この人たちが考えて

施してくれたりしていることは、じぶんが通っていた時代に対しても同じように考えてくれている人がいたんだな,と。

とても不思議な気持ちに。

 

 

 

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ひとしきりテントを楽しんで外にでると眩しい世界が。

 

 

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皆個性的で魅力的。そしてまったく疲れを見せぬまま解散。

僕はたぶん終盤かなり疲れがでていたんじゃなかろうか…。

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ありがとうございました。

登っている最中は割と頭がまっさらで、一歩一歩が糧となり、自分の今年に繋がるような不思議な感覚が通っていたような気がしたのですが、今はもう美しかった景色と、暖かかった人しか思い出せず、我慢強くとか粘り強くなれそうとか、山を登って世界が変わるなんてそんな感じは残念ながら一切ございません。残念ながら。

山を登るよう一歩一歩前に足をだしつづければ何かに向かっていけるのではないかと思います。

今年もよろしくお願いします。

 

kamohara

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