無数の穴
Posted on | 5月 4, 2015 | No Comments
ひょうたんをくりぬいて作られたランプ。
無数の穴から光が漏れ出てきて、
星屑のような美しさがあります。
当たり前だけどその美しさは穴が空いてないとありえなかった美しさなんですよね。
先日、友人から電話があって。
話を聞くと彼はいたく傷ついていて、心に穴があいたようだと。
僕はお酒を飲みながら、できうるかぎり暖かい声のトーンであいづちを打ちながら
話を聞いていました。
彼があまりに美しい言い回しを使って悲劇を語るものだからついついお酒を飲みすぎてしまい、いつの間にか電話も切らずにねてしまったのです。
後日会った彼はケロリとした顔で一言も美しい言い回しも発してくれずとても退屈で。
ああ、あれは彼の心に穴があいていたからだったんだなと。
光が漏れていたのかもしれない。
そんなこともあるのだろう。
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