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kabuki

Posted on | 3月 13, 2014 | No Comments

二月博多座大歌舞伎を観に行きました。

はじめて一階席の真ん中という良席で観劇させてもらいました。

その日観た昼の部の演目は

御摂勧進帳(ごひいきかんじんちょう)

二人椀久(ににんわんきゅう)

封印切(ふういんきり)

20140313-121158.jpg

御摂勧進帳は、なんとしても関所を通過したい義経、武蔵坊弁慶一行が一芝居、二芝居うつという話。

力強く華やかな動きと、一般的な歌舞伎のイメージからはほど遠いようなコミカルな台詞(ソチオリンピックの麻央ちゃんの演技の話もでたり)がとびだし、歌舞伎がもともと庶民の娯楽であることを感じさせるような舞台でした。

 

二人椀久は松山太夫に入れ揚げた椀屋久兵衛が会いたい気持ちがつのりにつのって、極上の白昼夢をみるという話。

全編台詞が無く、三味線や笛や太鼓が奏でる音色や役者の立ち振る舞いで感情を伝え

夢のように美しい花吹雪が切なさを感じ取らせます。

あちらこちらから鼻をすする声が聴こえてきていました。

花粉症の方は大変ですね。

 

封印切はこれでもかと忠兵衛を罵り捲し上げ挑発する橋之助さん演じる八右衛門に対し、忠兵衛は頭に血が上ってしまい公金の封を切るという大罪を犯してしまう。

八右衛門の憎たらしくもユーモア抜群の挑発。よくまあ舌がまわる!それに耐えまいとする忠兵衛の可笑しいこと!

歌舞伎をみているというより、志村けんのバカ殿をみてるような。

それまでの可笑しみが哀しみに転じる結末がとても素晴らしかったです。

 

舞台の上は目眩がするほど華やかだけど、描かれているのは庶民の喜びと哀しみで、元になった時代は違えど人間味がにじみ出ていました。

 

そんな素晴らしい文化の結晶である歌舞伎は遠くはなれたフィンランドの若者にも多大な影響を与えている模様。

 

 

タランティーノ監督の「KILL BILL」もそうだけど、日本の固有の文化を海外がファッションとして捉えたうえで再構築したものの

良い意味でのチープさ、これじゃない感。

大好きです。

 

日本でも以前こんな方たちが活躍してました。

 

 

 

kamohara

 

 

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