沖縄紀行
Posted on | 6月 17, 2014 | No Comments
沖縄の写真がまだまだ残っていたので。
半月経ってあらためて思い返してみると、海にもいかずほとんどの時間を市場や地元のご飯屋さんを
ふらついていて、観光と日常の狭間を闊歩しておりました。
沖縄に行ったけど海にいってないと多くの人から何しに行ったの?というように思われますし、
実際何しに行ったのかと問われるとよくわからなかったりもします。
物理的に可能であればカリブ海までとんでキューバンライフを満喫したかったのですが
往復だけで三日間かかりそうなので片道一時間半の旅費2万の琉球ライフ。
幼き頃の日曜日の朝、特撮ヒーローもののTV番組の後にあっていた「遠くへ行きたい」という番組と同盟の主題歌。
-知らない町を歩いてみたい〜-
と幼きながらこの歌の主人公は何か辛い事があったのだな。と心を寄せてしまうあの曲
(中村八大さん作曲で永六輔作詞なんですね。このお二人は「上を向いてあるこう」「夢で逢いましょう」など真に歌い継がれる名曲を生み出しています。本当に素晴らしい。)
が、今もいつでも未踏の地に足を踏み入れると脳内で再生され、なにも辛くないのに辛いような気がしてきて。
辛い時こそ人の気持ちがわかるということなのでしょうか、その町で生活をする人々の所行を
観察してみたくなるのです。
数十年前から変わらぬ値段で頑張っているソーキそば屋の味とそれを提供してくれるあまり愛想の無いバイトのおばちゃん
ひたすらおしゃべりをしながらもやしのいらない部分をとりわけつづける目鼻立ちの良く似た親子
路上に座り込み人目をはばからず木漏れ日にさされながらスケベな漫画を読む浅黒い肌のおじさん
都会的な顔立ちに白い肌で沖縄なまりの方言を話すローソンの店員
すれ違い様に「良い男やん」と言い小汚い自転車で去って行った10歳くらいの女の子
みたこともないような色彩の魚を食べさせようとする筑紫美住子さん似のおばあ
さも自分がお宮の守り神であるかのように尊大に振る舞う美しい青い目をした猫
そして高江で出会った素晴らしい人々、三日間案内してくれた大好きな女性と生まれたばかりの孫と
幼い母親、抜群の警戒心をもって接してくれた(笑)その妹。
思い返すと十分すぎる程楽しんでいました。
沖縄二日目の晩に行ったヤギ料理屋は地元の方から愛し愛されているのがとてもよくわかるお店で
スナックのように来客が自慢の演歌を披露してくれるのですが、
その時地元のおじさんが歌った「てぃんぐさぬの花」が今まで聴いた中で一番リアリティがあって。
そんな事を思い出し、youtube でその曲を聴いて、歌詞の言葉の意味を調べているのですが、
本当に素晴らしい歌です。沖縄の人々に刻まれる教訓。世の全てのものに通じる普遍的な
歌い継がれる歌だと思いました。
また沖縄には行きます。
良い旅でした。良い旅はいつまでも思いを馳せていられます。
gram 蒲原
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