エゴンシーレと秋
Posted on | 9月 24, 2015 | No Comments
暦の上では秋といっても差し支えないかもしれないが
本当の秋はたぶんほんのひと時で冬の気配を感じるか感じないかというような時期の気がする。
春のようにうららかなわけではなく
夏のように眩しいわけではなく
冬のようにロマンチックでもない
なんだか地味な季節のような感じすらする。
幼い頃は秋休みという連休だけなかったので、来るべき冬に備えてスポーツの秋だとか読書の秋だとか食欲の秋だとかとってつけたような言葉で秋という季節の物足りなさを補完しているだけにすぎない印象がある。
しかし秋は人を振り回さない季節でもある。
それだけ穏やかな季節なのかもしれない。
地味なようでいて幾千の微妙な違いの色彩が混在するたよりなさそうで力強い豊かな季節。
エゴンシーレと秋。
シーレ自身は逮捕歴があったりここには書きづらいような画家。
自画像なんかをみるとかなり自信家のような気も。
まるでファッションモデルかのような雰囲気。
是非gramで写真集を手にとってみてください。
今の時代であればSNSで自撮りを載せまくりそうなタイプ。
蒲原 弘典
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